1、【  アートフェア東京2012への出展に関してgallery  C.A.J.の一番の見所は?】

今回のアートフェアに関してはコンテンポラリージュエリーを認知していただくための場と思っていて、アートフェアの事務局が、
こちらにどのようなことを期待しているというのかも分かりかねましたので、今回はジュエリーを現代美術的に見せるのでもなく、
工芸的に見せるのでもなく、ジュエリーをジュエリーとして提示しました。CAJの見どころとしては、どちらかといえば、工芸的な
気配はあったかと思っています。日本人の作家が多いという意味でもコンセプトのある工芸的魅力のあるジュエリーということだった
かと思います。

 

2、【 “ 現代美術の中のコンテンポラリージュエリー“ というテーマで、ご自由な見解を頂けますか? 】

現代美術の中のコンテンポラリージュエリーという認識は私自身の中には全くありません。
現代美術の枠組みの中にジュエリー自体が入っていると思っていませんし、やはり工芸にも美術にも入りきれない要素を
持っているという点で面白いと思っています。今回は工芸のブース、ファインアートのブースの間でした。その位置なのだと
思います。そして、それはもしかするとどちらにも入る可能性があるのかもしれないポジションなのだと思います。
作家によってはすでに越境している人もいるでしょうし、そうでない人もいるということではないでしょうか。

 

3、【 日本のアートフェアと海外のアートフェアを比較して何か感じることはありますか?相違点、日本のオリジナリティーなど、ご自由に述べてください。】

海外のアートフェアははっきりと工芸、現代美術と分かれていると思います。いろいろな意味で境界があいまいになってきて
いるとはいえ、CollectやSofaなどはファインアートの枠組みのフェアではありませんし、だからこそ、そこに
ジュエリーのギャラリーが入っていると思っています。
現在、いわゆる現代美術といわれるフェアにはジュエリーのギャラリーは入っていきませんし、最終的には有名ブランドの
宝飾の一点ものが提示される場合も多いようです。
日本のアートフェアは現在、世界のアートフェアとは異なり、すべてのアートを一つにし、独自のアートフェアの形態を作り、
国際市場というより、国内市場に向けガラパゴス化しているという感じがします。それが、日本のアートフェアのあり方に
なっていくのかなと感じます。

 

4、【 今後の展望についてお教え下さい。】

コンテンポラリージュエリーとはいったいなんなのかを提示していくことが必要なのだと思っています。言説が必要だろうと。
国や文化的背景が異なったところでジュエリーがどのようにとらえられているのか、そして、日本はどうなのかということを
提示していくことが、コンテンポラリージュエリーが次の段階に進むことにつながるのかもしれないと思っています。
そのためには、ギャラリストではなくきちんと総括できる人が出てくる必要があるかと思います。そういった人のために、
自分が行えることを粛々と行っていきたいと考えています。

 

 

 

参加アーティスト:

Yoko Izawa / Keiko Mizoguchi / Miho Noka / Ai Hikone / Taguchi Fumiki / Fumiko Tsubo / Kaoru Nakano / Satoshi Nakamura / Kaori Taniguchi / Meiri Ishida / Takashi Kojima / Ritsuko Ogura / Yasuyuki Koyama / Emiko Suo / Janna Syvanoja / Urlike Hamm / Nel Linssen / Anna Davern / Jane Adam / Cammila Prasch / Junwon Jung / Lee,Seung jin / Heeseung Koh / Melissa Cameron